栃木県の文化財 実物と立体画像を同時に見る企画展 下野

下野市で栃木県を代表する文化財の実物と3Dスキャナーで計測した立体画像を同時に見ることが出来る企画展が開かれています。

下野市にある栃木県埋蔵文化財センターは、文化財の記録などを目的に立体映像化を行っていて、通常の展示状態では見えない文化財の裏側や底の部分などを見てもらおうと先月下旬から企画展を開いています。
会場には、縄文時代の土器や古墳時代のはにわ、それに平安時代の仏像など県内の文化財や資料19点が展示されています。
また展示物は3Dスキャナーで計測してデータ化されていて立体画像として会場のモニターで見ることができるほかQRコードを読み取ることで自分のスマートフォンで見ることもできます。
このうち栃木市の遺跡から出土し、国の重要文化財に指定されている「犬形土製品」の複製品は、犬が大きな口を開けてほえている様子が表現されていますがデータ画像で見ることでへそや尻の部分がくぼんでいることがわかります。
また会場では、宇都宮市や佐野市にある山城跡を空からレーザー測量して立体化した映像も上映されていてくるわの跡などがはっきりと確認できます。
県の埋蔵文化財センターの森嶋秀一さんは「展示資料と3D映像を合わせて見てもらい、より深く一点一点資料を理解してほしい」と話していました。
企画展は、今月25日まで開かれています。