障害者の就労を後押し 就職説明会 宇都宮

「障害者の法定雇用率」が4月から引き上げられるのを前に就労を後押ししようと、宇都宮市で、障害者を対象とした就職説明会が開かれました。

説明会は、JR宇都宮駅に隣接する「ライトキューブ宇都宮」で開かれ、就職を希望する障害者、およそ100人が参加しました。
会場には、製造業や外食産業など10社がブースを設け、参加した人たちは、興味のある企業をまわって仕事の内容や待遇について説明を聞いたり、質問をしたりしていました。
宇都宮市に事業所がある鉄鋼業の会社のブースでは、担当者が「素材の仕入れや在庫管理など事務の仕事です」などと業務内容を説明し、参加した人が熱心にメモをとっていました。
障害者の雇用を伸ばそうと、国は「障害者の法定雇用率」を段階的に引き上げる方針で、ことし4月から、従業員40人以上の企業の「法定雇用率」は2.5パーセントに引き上げられます。
ものづくりの企業の事務を希望しているという30代の女性は「工場見学などをして、さらに知識を深め、採用面接に臨みたい」と話していました。
就職説明会を企画した宇都宮市障がい福祉課の奈良部貴宣係長は「障害者が希望する事務の仕事が最近増えているので、やりたい仕事、できる仕事をぜひ見つけてもらいたい」と話していました。