宇都宮のホテルで32人食中毒

先月、宇都宮市のホテルで食事をした32人が、下痢や発熱などの症状を訴え、このうちの一部からノロウイルスが検出されました。
宇都宮市は、ホテルで提供された料理が原因の集団食中毒と断定し、ホテル内の4つの施設を、11日から3日間、営業停止とする処分を行いました。

処分を受けたのは、宇都宮市の「ホテル東日本宇都宮」内のレストラン、「漁火」「黄河」、「パルテール」と、3階にある宴会用の厨房です。
宇都宮市保健所によりますと、先月28日にホテルの宴会場で食事をした20代から60代までの32人が下痢や発熱などの症状を訴え、このうちの一部や調理をした従業員から、ノロウイルスが検出されたということです。
保健所は、宴会場の料理を原因とした集団食中毒と断定し、料理を提供としたレストランや厨房など4つの施設を、11日から3日間、営業停止とする処分を行いました。
症状を訴えた人は全員が回復していて、入院した人はいなかったということです。
また、食中毒の原因となった食品は、現時点で特定されていないということです。
県内ではことし11月30日から、「ノロウイルス食中毒特別警戒情報」が出されています。
宇都宮市保健所は、冬の時期はノロウイルスによる食中毒が発生しやすいとして、食材の中心までしっかり加熱することや、調理前に手洗いを徹底することなどを呼びかけています。