学校の統合を含む県立高校の再編計画を発表 県教委

学校の統合を含む県立高校の再編計画が9日策定され、県教育委員会が発表しました。

県立高校の再編計画は、県教育委員会が去年7月に示した計画案を住民説明会やパブリックコメントを経て一部修正して策定され、9日発表されました。
それによりますと、学校統合の対象となるのは全日制の12の県立高校で、令和9年度は鹿沼市の鹿沼南高校と鹿沼商工高校の2校が統合されます。
令和10年度は栃木市の栃木農業高校、栃木工業高校、栃木商業高校の3校、令和11年度は真岡市の真岡北陵高校と真岡工業高校の2校と、那須塩原市の那須拓陽高校と那須清峰高校の2校がそれぞれ統合されます。
また、令和9年度からは、段階的に日光市の今市高校今市工業高校、それに日光明峰高校の3校が統合されます。
このほか、「フレックス・ハイスクール」と呼ばれる、定時制と通信制を併設した高校を県央地域と県北地域にそれぞれ1校ずつ設置するとしています。
県央地域は宇都宮清陵高校の全日制課程の募集を停止して再編し、県北地域は那須拓陽高校の校舎を使用することにしています。
県教育委員会によりますと、早いところでは新年度から有識者などを交えた新校設立準備委員会を立ち上げ、校名や校歌、制服などの具体的な検討に入るということです。
県立高校再編の背景には、少子化による生徒の減少があり、令和16年度に中学校を卒業する生徒の数は昨年度よりおよそ4800人少ない1万2600人程度になる見込みです。
今回の計画について県教育委員会の阿久澤真理教育長は、「県民の皆さんからの多くの意見を参考にして本日決定しました。子どもの視点に立ってよりよい学校を作っていきたい」と話していました。