成人の日前に20歳祝う式典 友人の遺影抱いて臨む姿も 鹿沼

8日の「成人の日」を前に、鹿沼市で20歳を祝う式典が行われ、出席者の1人は、4年前に白血病のため、当時16歳で亡くなった親友の遺影を抱いて臨みました。

鹿沼市の市民文化センターでは7日、20歳を祝う式典が行われ、およそ700人の若者が出席しました。
このうち宇都宮市の短大に通う根本祐希さんは4年前に白血病のため、当時16歳で亡くなった小山田優生さんの遺影を持って式典に臨みました。
根本さんは、小山田さんの中学校時代からの親友で、2人でいっしょに20歳を迎えるのを目標に、闘病中もたびたび見舞いに訪れていたということです。
式典では中学校の行事などの写真が、音楽とともにスライドで映し出され、根本さんは、両手で抱きかかえた小山田さんの遺影を、笑顔を浮かべながらなでるようなしぐさも見せていました。
また式典のあとには、会場の外で小山田さんの友人たちが根本さんを取り囲み、遺影といっしょに記念撮影をするなどして新たな門出を祝っていました。
根本さんは、「遺影という形でしたが、いっしょに参加できて良かったです。これからもいっしょに立派な大人になりたいです」と話していました。