ドクターヘリ発着の新ヘリポート完成 自治医大 下野

自治医科大学附属病院にドクターヘリが発着できる新たなヘリポートが整備されました。
ヘリ到着から手術室までの搬送時間を5分以上短縮できるとみられています。

新たにヘリポートが整備されたのは、下野市にある自治医科大学附属病院の敷地内にこの秋建設された鉄骨6階建ての立体駐車場の屋上です。
大学病院によりますと、現在は、ドクターヘリが敷地内のグラウンドに着陸し救急車で患者を救命救急センターまで運ぶため、ヘリ到着から手術室までの搬送時間はおよそ10分となっています。
これが、新たなヘリポートの整備で5分以上短縮できるということです。
年明けから運用される予定です。
自治医科大学附属病院の間藤卓救命救急センター長は「より早く治療できることが大きなメリット。中規模のヘリも利用できるのでドクターヘリだけでなく、災害でも役に立つと思う」と話していました。
一方、大学病院本館の東側には、「放射線治療棟」という名称の、新たな治療施設が整備されました。
延べ床面積3000平方メートル余りの鉄筋3階建てで、アジア・オセアニア圏としては初めてとなる最新の放射線治療機器も導入されます。
こちらの施設の運用開始は来年4月を予定していて、これまで以上に高度な放射線によるがん治療が期待されています。