栃木県内 咽頭結膜熱感染者数 初めて警報レベルの目安超える

栃木県内ではこの1週間、子どもを中心に流行が続く咽頭結膜熱の感染者数が増加していて、県内で過去初めて「警報レベル」の目安を超えました。
また、インフルエンザの感染者数も、再び「警報レベル」の目安を超え、県は引き続き、基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。

県によりますと、今月10日までの1週間に、県内76の医療機関から報告された「咽頭結膜熱」の新規感染者数は158人で、1医療機関あたりの平均は3.29人となり、県内で統計を取り始めた平成11年以来、初めて「警報レベル」の目安の3人を超えました。
「咽頭結膜熱」は、子どもを中心に高熱やのどの痛みなどの症状が出るウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルなどを介しても感染します。
また、インフルエンザの感染者数は2811人で、1医療機関あたりでは、前の週を9.33人上回って36.99人となり、こちらも「警報レベル」の目安の30人を再び超えて、5年ぶりの高水準となりました。
一方、新型コロナウイルスの感染者数は298人で、1医療機関あたりの平均は3.92人となり、2週連続で増加しています。
感染症の患者が増加していることから、県は手洗いやうがい、それに、人が密集している場所でのマスクの着用など、基本的な対策の徹底を呼びかけています。