日光 世界遺産の輪王寺で「すす払い」 1年のほこり落とす

世界遺産に登録されている日光市の輪王寺で、1年間にたまった仏像などのほこりや汚れを落とす、「すす払い」が行われました。

輪王寺では14日朝、本堂の「三仏堂」に僧侶が集まり、わずかな時間だけ、本尊の魂を抜く儀式を行いました。
このあと、僧侶や職員などおよそ100人が境内のさまざまな場所に分かれ、建物や仏像などにたまった1年間のほこりや汚れを落とす、「すす払い」にとりかかりました。
このうち三仏堂では、高さ8メートル近くある本尊の阿弥陀如来、千手観音、そして馬頭観音の3体の仏像についたほこりを、僧りょたちが、長さおよそ6メートルの竹の葉で、念入りに落としていました。
輪王寺の僧侶の植木詳明さんは「気持ちをリセットして、また新たな年を迎えるのがすす払いだと思っていますので、新しい年は、世界が平和な年になってほしいです」と話していました。
輪王寺ではこのあと、今月21日に餅つきを行って、新年を迎える準備を整えることにしています。