県北の保育園 ノロウイルスによる集団感染 30人が症状訴え

県北の保育園で、園児と職員あわせて30人がおう吐や下痢などの症状を訴え、その後、ノロウイルスが検出されたことから、県は、ノロウイルスによる集団感染が発生したとして、この保育園に対し、感染対策を徹底するよう指導しました。

県によりますと、今月1日から8日にかけて「県北健康福祉センター」管内の保育園で、園児と職員あわせて30人が、おう吐や下痢などの症状を相次いで訴えました。
発症者は、全員快方に向かっていて、症状が重い人は確認されていませんが、このうち4人について「県北健康福祉センター」が検査を行ったところ、4人全員からノロウイルスが検出されました。
原因は判明していませんが、県は、ノロウイルスによる集団感染が発生したとして、この保育園に対し、手洗いや消毒などの感染対策を徹底するよう指導しました。
県内で、ウイルスなどの病原体による「感染性胃腸炎」で30人を超える集団感染が発生したのは、ことしに入ってから12件目で、ここ5年で最も多かった令和3年に並びました。
県は、冬に入ると感染症胃腸炎が流行する傾向があるとして、食事の前やトイレのあとは必ずせっけんを使って手洗いをするなど、基本的な予防対策を徹底するよう呼びかけています。