架空料金請求で約1900万円だまし取られる 栃木 下野

架空料金請求で約1900万円だまし取られる 栃木 下野

下野市に住む40代の女性が「サイトの未払い料金がある」などといったうその話を信じておよそ1900万円をだまし取られる被害があり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、ことし8月、下野市に住む40代の女性のスマートフォンに通信事業者の「NTTドコモ」をかたるショートメッセージが届きました。
メッセージには「利用料金のことで尋ねたい」と書いてあったため女性が記載されていた電話番号に連絡したところ、通信事業者を名乗る男が出て、「サイトの未払い料金が10万円ある」と言われたということです。
女性は身に覚えがないと伝えましたが、男に「間違っていた場合は返金する」と言われたため、指定された口座にATMで10万円を振り込んでしまいました。
すると、今度は、実在する日本個人データ保護協会や日本ネットワークセキュリティ協会などを名乗る男らから次々に、「別の未払い料金がある」とか「あなたに犯罪の疑いがある。サイバー保険に入れば補償できる」などと言われ、さらに現金を求められたということです。
女性は1か月あまりの間に、46回にわたって現金を振り込み続け、あわせておよそ1900万円をだまし取られたということです。
県内では、ことしに入ってから「未払いの料金がある」などとして現金をだまし取る「架空料金請求詐欺」の件数が急増しています。
警察は、知らない番号から届いたショートメッセージの電話番号には連絡しないことや、万が一連絡してしまった場合もお金の話が出たら詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう呼びかけています。