「全国竹の大会」始まる 栃木 宇都宮

国内に広く分布する「竹」の資源としての可能性を探ることを目的とした催し「全国竹の大会」が、17日から2日間の日程で宇都宮市で始まりました。

この催しは、竹文化の継承発展と竹の新たな製品の開発を目指して業界団体が毎年開いていて、宇都宮市では初めての開催です。
初日の17日、ライトキューブ宇都宮で行われた式典には、関係者およそ80人が出席し、「竹が未来につながる大事な素材であることを確認し、古くから親しまれてきた竹の可能性を強くアピールします」とした『大会決議』が読み上げられ、出席者の拍手で承認されました。
このあと福岡大学の佐藤研一教授が「竹の先端利用」と題して基調講演を行い、みずから開発した竹を使った舗装材が、耐久性にすぐれ歩き心地も良いことから、各地の公園や庭で活用が進んでいることを報告しました。
また、竹を、化粧品や洗剤、それに、肥料などに活用する企業などの取り組みを紹介し、「新しい竹の魅力を世界に発信したい」と述べました。
主催した全日本竹産業連合会の山崎清登会長は「竹の活用について、さまざまなアイデアや手法を持つ人たちを結び付け、竹産業の活性化につなげたい」と話していました。