宇都宮市の60代女性 特殊詐欺で約9400万円被害

宇都宮市の60代の女性が、「サイト利用料金が未払いです」などのウソの話を信じて300回以上にわたって指定された口座に現金を振り込み、合わせておよそ9400万円をだまし取られました。
警察が特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、ことし7月、宇都宮市鶴田町に住む69歳の女性のスマートフォンに携帯電話の電話料金に関するショートメールが届きました。
女性が、このメールに記載された番号に電話したことをきっかけに、通信事業者や警察官を名乗る男から「サイトの利用料金が未払いです。電子マネーを買って払ってください」などとうその電話があり、女性はコンビニで10万円分の電子マネーを購入し、記載された番号を伝えたということです。
その後、「携帯がハッキングされていて、被害者が出ている」「逮捕されるおそれがある」などの電話が、ほぼ毎日かかるようになります。
そして、7月から10月にかけて指定された口座に310回にわたって振り込み続け、預金から工面した、あわせておよそ9400万円をだまし取られました。
栃木県警察本部によりますと、県内の特殊詐欺の被害額としては過去3番目に大きい額だということです。
警察は、不審な電話があった場合は家族や警察に相談するよう呼びかけています。