秋の叙勲 栃木県内は59人が受章

各界で功労のあった人に贈られる「秋の叙勲」の受章者が発表され、栃木県内からは59人が選ばれました。

社会のさまざまな分野で顕著な功績をあげた人に贈られる「旭日章」には19人が選ばれました。
このうち、「旭日大綬章」を受章するのは元農林水産大臣で、さくら市の西川公也さん(80)です。
「旭日小綬章」を受章するのは元栃木県建築士会会長で、宇都宮市の青木格次さん(73)。
元下野市議会議員の岡本鉄男さん(79)。
元栃木県中小企業団体中央会会長で、宇都宮市の齋藤高藏さん(74)。
元大田原市長の津久井富雄さん(73)の4人です。
また「旭日双光章」が11人、「旭日単光章」が3人となっています。
公共的な仕事に長年にわたって従事し、功労があった人に贈られる「瑞宝章」には40人が選ばれました。
このうち、「瑞宝小綬章」には14人が選ばれました。
いずれも公立高校の元校長で、栃木市の阿部鐵太郎さん(84)。
小山市の飯田宣さん(71)。
日光市の大塚隆夫さん(83)。
栃木市の寺内正毅さん(84)。
宇都宮市の藤田充孝さん(71)。
宇都宮市の星田宗良さん(86)。
壬生町の本島利夫さん(86)。
元宇都宮中央警察署長で宇都宮市の唐橋久さん(76)。
元浦安郵便局長で那須烏山市の木村良三さん(77)。
それに、元独立行政法人土木研究所水循環研究グループ長で、下野市の坂之井和之さん(71)。
元国立感染症研究所総務部長で、壬生町の坂本浩享さん(70)。
元栃木県人事委員会事務局長で、宇都宮市の長島重夫さん(79)。
元栃木県議会事務局長で、宇都宮市の藤田計一さん(79)。
元宮内庁管理部管理課長で、さくら市の和地國夫さん(70)です。
このほか、「瑞宝双光章」が14人、「瑞宝単光章」が12人となっています。
叙勲の伝達式は、今月、宇都宮市などで行われる予定です。

また、渡辺喜美さん(71)が「旭日大綬章」を受章します。
父親の渡辺美智雄・元外務大臣の後を継いで、平成8年の衆議院選挙で初当選して以降、6回連続で当選しました。
第1次安倍内閣や福田内閣で行政改革担当大臣を務め、公務員の天下り規制などに取り組みました。
その後、自民党を離党して「みんなの党」を結党し、いわゆる第3極として存在感を示しましたが、去年、政界を引退しました。
渡辺さんは受章について「親父は亡くなったあとに叙勲を頂いており、自分は予想していなかったので驚いた」と述べました。
そして「行政改革担当大臣として、政府内でケンカもしたが、公務員の天下り規制策を盛り込んだ改正国家公務員法などが成立し、頑張れば世の中が動くんだということを思い知った」と振り返りました。
その上で「日本は決断と実行に時間がかかりすぎてきた。決断と実行を即座にできることは、今でも必要なのではないか」と述べました。