全国のケアマネが話し合う大会 終末期の課題指摘も 宇都宮

全国のケアマネージャーが、それぞれの介護現場で感じている課題などについて話し合う大会が宇都宮市で開かれ、介護サービスの利用者が人生の最期をどのように迎えたいか、あらかじめ確認しておくことの重要性が指摘されました。

この大会は、全国のケアマネージャーで作る「日本介護支援専門員協会」が、22日と21日の2日間、宇都宮市で開きました。
このうち、21日の分科会では、いわゆる終末期を迎えた介護サービスの利用者と、どのように関わっていくべきかというテーマで、6人が発表しました。
京都府のケアマネージャーは、80代の利用者について、「寝たきりになっても便座で排せつしたい」という希望を事前に聞いて、そのとおりにしたところ、生活の質が向上したという事例を紹介しました。
また福岡県のケアマネージャーは、高齢者は急に持病が悪化することがあるため、終末期の迎え方については、意識がしっかりしているうちに本人や家族と話し合っておく必要があると訴えました。
会場で聞いていた人たちは、全国の同僚のさまざまな事例について、熱心に耳を傾けていました。
会場にいた宮崎県のケアマネージャーは「サービスの利用者が、人生の最期をどのように迎えたいのか、早めに聞き取っておくことの重要性を感じました。職場に帰ったら、みんなと共有したいです」と話していました。