栃木 足利市でふだん見ることの出来ない文化財を特別公開

栃木県足利市で、地元の神社に伝わるふだんは見ることの出来ない文化財を特別に公開する催しが、開かれています。

この催しは、足利市が、ふだんは一般に公開されていない市内の7つの神社に伝わる文化財を多くの人たちに見てもらおうと、4年ぶりに開かれました。
このうち、800年以上の歴史があるという足利市樺崎町にある樺崎八幡宮は、本殿が市の文化財に指定されていますが防犯上などの理由からふだんは一般の人たちの立ち入りが制限されています。
この夏35年ぶりに行われた修復工事が完了しいまは鮮やかな朱色の本殿を見ることができます。
また、八幡町にある下野國一社八幡宮は、本殿が江戸時代後期に再建されたもので、その際、作成された設計図が残されています。
設計図には、本殿に施された彫刻の絵が書かれていて、訪れた人たちがボランティアの説明を聞きながら眺めていました。
栃木県小山市から訪れた男性は「当時の細かな技術が見られてよかったです」と話していました。
足利市文化課の佐藤弘学芸員は「公開することによって文化財の価値を伝えて後世に継承したいです」と話していました。
この催しは15日まで開かれています。