LRT軌道内の表示 分かりづらいとして全面改修へ

この夏、開業したLRT=次世代型路面電車の「軌道」と「車道」の境目が分かりづらいとして、警察や運営会社などは軌道内の表示を全面的に改修する方針を決めました。

宇都宮市と芳賀町を結んで8月に開業したLRTで車との接触事故が3件相次いだことを受け、4日、警察と運営会社などが対策会議を開きました。
会議に先立って先月17日に発生した事故現場を関係者が見て回ったところ、軌道と車道の境目が分かりづらいという指摘が出されました。
LRTの軌道内であることを示すレールの外側にひかれた幅60センチの白線が、車道に描かれたいわゆる「ゼブラゾーン」と接していることから、境目が分かりづらくなっています。
このことが事故の原因の1つになっているとして、警察や運営会社などは、4日の会議で、LRTが運行しているすべての区間で軌道内の表示を全面的に改修する方針を決めました。
今後、白線を別の色で塗り直したり構造物を設置したりする対策を講じたいとしています。
栃木県警察本部交通企画課の石井清一交通事故抑止対策官は「事故を反省に1、2か月後をメドに具体的な対策を考えたい」と話しています。