栃木県立盲学校で交通安全教室

栃木県の県立盲学校に通う子どもたちが、交通事故に遭わないようにする交通安全教室が26日開かれました。

交通安全教室は、盲学校が自動車の研究開発に取り組む会社と協力して開き、学校に通う生徒や教員およそ30人が参加しました。
盲学校によりますと、電気自動車やハイブリッド車などエンジン音が静かな車が増えたことで、視覚に障害がある人が「車の音」が聞こえずに危険に気付けないケースが増えているということです。
安全教室では、電気自動車に特化した内容で車が発車する時や停車する時に、どんな音が出ているのかを聞いたあと、車の位置を音で確認しながら横断歩道を渡る練習が行われました。
栃木県警察本部によりますと、県内では過去5年間に視覚に障害がある人が車と接触した交通事故は3件起きているということです。
安全教室に参加した中学3年生の女子生徒は「走り出したときと止まるときしか音が聞こえず、静かだなと感じました。横断歩道を渡るときは、電気自動車の音は聞こえましたが、結構近づかないときこえにくく、渡るのが難しかったです」と話していました。
また、盲学校の教諭の菅沼さおりさんは「いろいろな車種の音をきき、みんな静かですがいろんな音が違うのだなということにびっくりしました」と話していました。