LRT開業 地元「totra」のICカードの発行枚数急増

栃木県の宇都宮市と隣の芳賀町を結ぶLRT=次世代型路面電車の開業に伴い、LRTや地元の路線バスなどで利用できる交通系ICカードの発行枚数が急増していることがわかりました。

先月26日に開業したLRTは、「Suica」や「PASMO」などの交通系ICカードで料金を支払うことができ、宇都宮市やバス会社などは、おととし栃木県内で導入されて地元の路線バスなどで使える「totra」の利用を呼びかけています。
このカードを管理しているバス会社によりますと、県内各地の窓口で販売される枚数は、以前は1週間で200枚ほどにとどまっていましたが、先月26日にLRTが開業する直前の1週間には、1300枚あまりに増えたということです。
また、LRTが開業した直後は、現金で料金を支払う人が多く、運転士が対応に追われて、ダイヤが乱れることが課題になりました。
こうしたこともあって、開業後はさらにカードを買い求める人が増え、2週間でおよそ5400枚にのぼったということです。
一方、宇都宮市は、LRTの開業にあわせて市内の中学生と高校生に、およそ3万5000枚を無料で配布していて、「totra」の発行枚数は、これまでにおよそ13万枚になっているということです。
宇都宮市やバス会社は、「LRTの開業をきっかけにICカードでほかの公共交通機関を利用する人も増えてほしい」と話しています。