「サイト利用料金未納」約5800万円の詐欺で捜査 宇都宮
宇都宮市に住む80代の女性が、「インターネットサイトの利用料金が未納」などといううその話を信じて現金およそ5800万円をだまし取られました。
警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、去年9月、宇都宮市に住む89歳の女性の携帯電話に「利用料金の確認が取れていません。本日中にカスタマーサポートに連絡してください」などとショートメッセージが届きました。
女性がメッセージに記載された電話番号に連絡すると、日本個人データ保護協会の職員を名乗る男が出て、「インターネットサイトの利用料金が未納です。後日返金されるので電子マネーを購入して番号を教えてください」と言われたということです。
話を信じた女性は、コンビニで電子マネーを80万円分購入し、記載された番号を伝えてしまいました。
さらに「あなたの電話が原因でほかの人に被害が出ている。弁護士に依頼し保険にも入ったほうがよい」などと言われた女性は、男の指示どおりに指定された都内の住所に7回にわたって宅配便で現金を送り、女性はあわせておよそ5800万円をだまし取られてしまいました。
その後、男と連絡がつかなくなり、だまされたことに気付いたということで警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
警察は、突然送られてきたショートメッセージは無視し記載された電話番号には連絡しないことや、電話で現金や電子マネーを求められたら電話を切って警察に相談することを呼びかけています。