ケアラー実態調査 最多の悩みは“自身の心と体の健康”

日常的に家族などの介護をしている「ケアラー」の実態を把握するため県が初めて調査を行ったところ、本人が抱える悩みとして「自身の心と体の健康」を挙げる人が最も多くなりました。
県は、調査結果を分析した上で、ケアラーへの支援策などを検討したいとしています。

栃木県は、ことし6月から7月にかけて、日常的に高齢者や障害者の家族や身近な人の介護をしている県内のケアラー1200人あまりを対象にアンケート調査を初めて実施しました。
このなかで本人が抱えるケアに関する悩みについてたずねたところ、高齢者のケアラー、障害者のケアラーともに「自身の心と体の健康」を挙げた人が6割以上を占めて最も高くなりました。
次いで高かったのは、高齢者のケアラーが「介護疲れやストレス」、障害者のケアラーが「自分の亡き後の不安」でした。
また、ケアラーが求める支援についてたずねたところ、最も多かった答えは、高齢者のケアラーが「自分の話を聞いてくれる人」、障害者のケアラーは「自分が世話をできなくなった後に代わりに世話をする人」という回答でした。
栃木県は、ことし4月、「ケアラー」を支援するための条例を施行していて、今後、調査結果を分析した上で、ケアラーへの支援策などを検討したいとしています。