「特定外来生物」ツヤハダゴマダラカミキリ 県内で初確認

街路樹などを食い荒らす外来種のカミキリムシ、「ツヤハダゴマダラカミキリ」の被害が栃木県内で初めて確認されました。

「ツヤハダゴマダラカミキリ」は、中国や朝鮮半島を原産地とする体長3センチ前後のカミキリムシで、光沢のある黒い体に白い斑点があります。
街路樹や果樹園の樹木を幼虫が食い荒らして枯らすなど深刻な被害を及ぼす上に、生態系にも悪影響があるとして、環境省は、この夏、政令で「特定外来生物」に指定し飼育したり自然に放したりすることを禁じています。
国内では、福島や茨城など9つの県で確認されていましたが、先月29日、県内で初めて那須塩原市で被害が確認されました。
栃木県自然環境課によりますと、那須塩原市立大山小学校で、敷地内にあるトチノキの下で見つかった死んだカミキリムシを、昆虫に詳しい児童が「外来種ではないか」と疑い、学校から通報を受けた県が、「ツヤハダゴマダラカミキリ」だと確認したということです。
県自然環境課は「これから被害が広がる可能性もある。あやしいカミキリムシを見かけたら、すぐに県などに通報してほしい」としています。