壬生町の遺跡から発掘された出土品紹介する展示会

古墳時代に使われていたとみられるガラス玉の装飾品など壬生町の遺跡で昨年度、発掘された出土品を紹介する展示会が、町の歴史民俗資料館で開かれています。

壬生町の歴史民俗資料館には、町内の2つの遺跡から昨年度、発掘された14点の出土品が展示されています。
このうち、中央に穴が空いている3ミリから5ミリほどのガラス玉は、古墳時代後期に作られたとされる「藤井39号墳」の遺跡から見つかりました。
これらは青と緑、それに水色の3色があり、資料館によりますと、装飾品として使われていたとみられるということです。
また、食糧を煮炊きする土器や糸を紡ぐ器具は、これまで幅広い時代の出土品などが見つかってきた「鍋小路遺跡」で新たに発掘されました。
これらのうち、土器は主に縄文時代から古墳時代、糸を紡ぐ器具は奈良時代から平安時代のものとみられるということです。
資料館の伊沢加奈子学芸員は「調査の結果、縄文時代から平安時代まで続く人々の生活の痕跡が見つかり、昔から住みやすい土地だったことがわかりました」と話していました。
この展示会は、来月10日まで開かれています。