奥日光の成り立ちや山岳番組の舞台裏紹介 山の魅力伝える催し

奥日光の風光明美な景観がどう作られたのかや、山岳をテーマにした番組の舞台裏を紹介して、山の魅力を伝えるイベントが、今月11日の「山の日」に宇都宮市で開かれました。

このイベントは栃木県立博物館とNHK宇都宮放送局が企画したもので、宇都宮市の会場に詰めかけたおよそ120人を前に“山のスペシャリスト”3人が体験や知識を踏まえ、山の魅力を語りました。
このうち、県立博物館の学芸員、河野重範さんは「日光山系」誕生の秘密をCGを駆使した動画を使って紹介し「男体山の噴火活動が奥日光に風光明媚な景観を造り上げた」などと語りました。
また、NHKの関裕一カメラマンは山岳をテーマにした番組の舞台裏を披露し、北米最高峰の山で急斜面を一気に滑降する山岳スキーヤーに密着した取材では、安全を第一に計画を練りに練ったうえで、念入りに下見や訓練も行ったと振り返りました。
そして、撮影の際は滑降予定のルート沿いに数多くのカメラを配置して、冒険の全容を伝えようと努めことを強調しました。
このほかイベントでは、番組ディレクターの岡本徹也さんが日本の三百名山すべてをアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが踏破する姿を追ったシリーズ番組の制作の裏側を紹介し、会場に集まった人たちは興味深そうに聞き入っていました。