部活中の指導で生徒の手に打撲の体罰 中学校教諭を減給処分

栃木県内の公立の中学校に勤務する26歳の教諭が剣道の部活動中に精神鍛錬という名目で過剰な指導をし、生徒の手に打撲を負わせる体罰を行ったとして、栃木県教育委員会は1日付けで、この教諭を減給2か月の懲戒処分にしました。

処分を受けたのは、県南の中学校に勤務する26歳の男性教諭です。
栃木県教育委員会によりますと、この教諭は、ことし4月、顧問を務める剣道部の部活動の指導中に、1人の生徒に対し精神鍛錬という名目で1時間に及び執拗に稽古をさせ、右手打撲のけがを負わせたということです。
生徒の保護者からの連絡を受けた県教育委員会が教諭に聞き取りなどをした結果、こうした指導は行き過ぎた指導で体罰にあたるとして、この教諭を減給2か月の懲戒処分としました。
調査に対し教諭は、「指導者としてけがをさせてしまったことを反省している」と話していて、現在は自宅で謹慎しているということです。
今回の処分について県教育委員会は「体罰は絶対に許されない。教職員一人一人の規範意識を高め、信頼回復に努めたい」としています。