オンラインゲームでも人気の刀「山姥切国広」足利市“取得”

足利市は国の指定重要文化財でオンラインゲームでも人気の刀、「山姥切国広」を所有者から譲り受け、市の関連団体で取得管理することになりました。

これは21日、足利市の早川尚秀市長が会見で明らかにしたものです。
「山姥切国広」は、安土桃山時代に、足利市ゆかりの刀工、堀川国広が当時の領主の依頼でつくった名刀として知られ、国の重要文化財に指定されています。
刀剣を題材にしたオンラインゲームでも高い人気を誇っていて、去年、足利市立美術館で展示されたときには、全国から2万5000人あまりが訪れました。
かねてから、この「山姥切国広」について、足利市は、所有者から譲り受ける意向を示されていて、どのような形で取得するか検討を重ねていました。
その結果、足利市は、市が出資する関連団体「足利市民文化財団」で取得し、市の施設で管理する方針を固めたということです。
会見で早川市長は「希代の名刀を譲り受ける機会を得られて、大きな喜びと重責を感じている。山姥切国広をしっかりと後世に伝え、足利の歴史の新たな1ページとしたい」と話しました。
今後、足利市では、文化財団とともに「山姥切国広」の展覧会を開催するなどして、まちの活性化につなげたいとしています。