“世界一賢い鳥” 「ミヤマオウム」を一般公開 栃木 那須町

いたずら好きで“世界一賢い鳥”ともいわれるオウムの一種、「ミヤマオウム」の一般公開が、14日から那須町の動物園で始まりました。

「ミヤマオウム」は、体長50センチほどの濃い緑がかった羽毛に覆われたニュージーランドにだけ生息するオウムの一種で、絶滅危惧種に指定されています。
那須町にある動物園、「那須どうぶつ王国」では、およそ100平方メートルの展示施設を新たに整備し、1羽のオスと2羽のメスの「ミヤマオウム」を14日から一般に公開しています。
最大の特徴は、その知能レベルの高さで、園の担当者によりますと、研究対象になるほど学習能力が高い上に、協調性にも優れ、現地では集団で人間にいたずらを仕掛けることもあるということです。
施設内に作られた生息地の高山地帯をイメージした岩場には、巣作りのための空間が設けられていて、園では、国内で成功例のない繁殖に挑みたいとしています。
子どもといっしょに園を訪れた男性は「歩き回っている姿がかわいいです。珍しい鳥なのでぜひ増えてほしい」と話していました。
ミヤマオウムの担当で獣医師の原藤芽衣さんは「のびのびと暮らして繁殖のリズムがうまく回ってくれることを期待しています」と話していました。