栃木県南部の小山市や野木町で突風か 多数の110番通報

10日午後7時すぎ、栃木県小山市や野木町で「突風で木が倒れた」という通報が、警察に相次いで寄せられました。
警察によりますと、倒木が道路をふさいだり電線が切れたりする被害が確認されていますが、これまでのところ、けが人の情報は入っていないということです。

栃木県南部にある小山警察署によりますと、10日午後7時すぎ、「突風で木が倒れた」といった通報が10件以上寄せられたということです。
警察が状況を確認したところ、小山市と野木町の広い範囲で木が倒れて道路をふさいでいたり、電線が切れたりする被害が確認されているということです。
警察によりますと、これまでのところ、けが人の情報は入っていないということです。
野木町のラーメン店の従業員はNHKの電話取材に対し、「午後7時すぎに大きな音とともに突風のような強い風が吹いて、たくさんの小石のようなものが窓ガラスをたたきつけた」などと話しています。
栃木県南部には、10日午後4時ごろから、「竜巻注意情報」が発表されていて、宇都宮地方気象台は11日、現地調査を行うかどうか、検討することにしています。

野木町では各地で街路樹が倒れて道路を塞いだり、木の枝や葉が路上に散乱したりしていて、通行できなくなった道路では、県の土木事務所の職員などが出て、交通整理をしていました。
また、電線が切れて歩道まで垂れ下がっている場所もあり、消防隊員が歩行者に近づかないように呼びかけるなどの対応に当たっていました。

野木町に住む男性は「午後7時ごろ、ひょうのようなものがいきなり降ってきて、それと同時にものすごい風が吹いてきました。ひょうのようなものは雨戸や車の屋根にポンポンあたっていました」と話していました。
東京電力によりますと10日午後7時50分現在、栃木県南部の野木町と小山市であわせて930戸が停電しているということです。