県立高校の再編計画案公表 全日制12校が統合対象 県教委

県教育委員会は4日、県立高校の再編計画案を公表し、全日制の12の高校が統合の対象となりました。

県教育委員会は4日、阿久澤真理教育長が定例の記者会見を行い、県立高校の再編計画案を公表しました。
それによりますと、全日制の県立高校で統合の対象となったのは12の高校です。
このうち、令和9年度は鹿沼市の鹿沼南高校と鹿沼商工高校の2校の統合が予定されています。
令和10年度は栃木市の栃木農業高校、栃木工業高校、栃木商業高校の3校が統合される予定です。
令和11年度は真岡市の真岡北陵高校と真岡工業高校の2校、また、那須塩原市の那須拓陽高校と那須清峰高校の2校がそれぞれ統合されることになっています。
これらの高校の統合では、農業科や工業科、商業科などの生徒たちが学科横断的に学べるよう再編するということです。
また、令和9年度からは日光市の今市高校、今市工業高校、日光明峰高校の3校が段階的に統合される予定です。
このほか、定時制と通信制を設置した「フレックス・ハイスクール」を県央地域と県北地域にそれぞれ1校ずつ設置するとしていて、県央地域は宇都宮清陵高校の全日制課程の募集を停止して再編し、県北地域は那須拓陽高校の校舎を使用する予定です。
県内では、少子化による生徒の減少が続き、11年後の令和16年度に中学校を卒業する生徒の数は、今年度よりおよそ4400人少ない1万2600人程度になる見込みです。
阿久澤真理教育長は「子どもの数が減るということを学校機能の縮小や学校数の減少に終わらせず、子どもたちが生きていく力を養えるような未来志向の学びの形をつくっていきたい」と話していました。
県教育委員会は地域住民への説明会を実施し、意見を募ったうえで、ことし中に計画を策定したいとしています。