栃木県特産のイチゴ出荷量が今季も日本一へ

栃木県特産のイチゴのJAを通じた今シーズンの出荷量は2万900トンあまりで、35年連続で日本一を維持する見通しになりました。

栃木県によりますと、去年10月から先月末までの間にJAを通じて出荷された県産のイチゴは2万920トン、販売金額は266億3800万円で、いずれも去年の同じ時期よりわずかに増え、このうち販売金額は2年連続で過去最高となりました。
栃木県のライバルともいえる例年、全国2位の福岡県は、地元の「全農ふくれん」によりますと、今シーズンの出荷量が9857トンだったことから、栃木県は出荷量で35年連続、日本一を維持する見通しになりました。
品種別で見ますと、最も多かったのは現在の主力品種の「とちおとめ」で1万3114トンでしたが、前のシーズンと比べると20パーセントあまり少なくなりました。
一方、県が新たな主力にしようと生産拡大を進めている「とちあいか」は、栽培面積が45ヘクタールから111ヘクタールに拡大し、出荷量も前シーズンの2.5倍ほどにあたる6603トンに増えています。
県生産振興課は、「『とちあいか』は単位面積あたりの収量も『とちおとめ』より多く、順調に販売額も増えている。今後も県産イチゴの量と質を高め、みなさんに手に取ってもらいたい」とコメントしています。