選択的夫婦別姓 国会で積極的議論を 栃木市議会が意見書可決

選択的夫婦別姓 国会で積極的議論を 栃木市議会が意見書可決

夫婦が希望すれば、それぞれ結婚前の名字を選べる選択的夫婦別姓の導入について、国会で議論を進めるように求める意見書が、28日、栃木市議会で可決されました。

栃木市議会は、28日に行われた本会議で、選択的夫婦別姓に関する意見書を全会一致で可決しました。
この意見書では、結婚によって姓が変わることでこれまで築いてきたキャリアに不都合や不利益が生まれることがあると指摘したうえで、選択的夫婦別姓制度の導入について国会で積極的に議論を進めるように求めています。
栃木市議会は今後、この意見書を国などに提出することにしています。
この意見書を市議会に求めた市民団体の吉澤和子代表は、これまで古生物の研究者として姓が変わったことによる不都合を感じてきたということで「海外ではいつも、旧姓で行ってきた実績を説明しなければならず、日本の制度が遅れていると実感してきた。この意見書をきっかけに賛同してくれる人が声をあげてくれればうれしい」と話していました。
選択的夫婦別姓をめぐっては、おととし、那須塩原市議会でも同様の意見書が可決されているほか、全国の地方議会でも制度導入の是非や、国会での議論を求める意見書が相次いで可決されています。