鹿沼 土砂災害の危険箇所を点検 地元のボランティアも参加

水害のリスクが高まる梅雨や台風の時期にあわせて、鹿沼市では27日、県や地元の人たちなどが合同で土砂災害が起きるおそれがある場所などを点検しました。

この点検は、県や消防、それに地元のボランティアなどおよそ30人が参加し、市内にある崖や山の斜面などを見て回りました。
このうち深程地区の斜面は、4年前の台風19号で小規模な土砂崩れが起きて道路の一部が塞がれる被害が出た場所で、参加者たちは全員で当時の被害状況を共有するとともに、再び大雨が降ったときはどのように対応するか、話し合っていました。
また、同じ深程地区の別の場所は、崖の下に住宅や公民館などがあり、参加者たちは、崖崩れの被害を防ぐために設置されているコンクリートの壁にひび割れなどができていないか、念入りに確認していました。
栃木県鹿沼土木事務所の松嶋正則企画調査課長は「地元の人たちと一緒に点検をすることで、危険な場所の共通認識を持つことができた。ハード面の対策は時間がかかるため、早めの避難などのソフト対策を重視していきたい」と話していました。