那須町 国有林で松枯れ防止の薬剤散布作業

那須町のアカマツの国有林で、マツクイムシの被害によって松が枯れるのを防ごうと、薬剤を散布する作業が行われました。

那須町に広がるおよそ79ヘクタールの国有林では、40年前およそ2万本あったアカマツがマツクイムシによる松枯れの被害などで半分以下のおよそ7500本に減っています。
マツクイムシは、カミキリムシの体内に入ってほかの木に広がることから、地元の森林管理署は毎年、カミキリムシが羽化するこの時期に薬剤の散布を行っています。
13日は午前4時から国有林を通る那須街道が通行止めとなり、薬剤を散布する大型のファンを載せた5台のトラックをゆっくりと走らせながら作業が行われました。
作業員たちはファンの向きを操作しながら高さおよそ20メートルのアカマツの幹や葉に霧状の薬剤をていねいに吹きつけていました。
林野庁塩那森林管理署の里見昌記署長は「アカマツ林を次の世代に引き継げるようにこれからも防除作業を行い、後継樹を育てるなど最大限の努力を続けたい」と話していました。