神社でフクロウのヒナ育つ 大勢の写真愛好家も 野木町

フクロウが子育てをすることで知られる野木町の神社で、成長したヒナが姿を見せ、大勢の写真愛好家たちが訪れています。

野木町にある野木神社では、およそ25年前からフクロウが境内にあるケヤキで巣作りをし、子育てをする姿が見られますことしは、去年よりも3週間ほど遅い今月4日に、体長25センチほどに育ったヒナ1羽が巣穴から出てくる様子が確認されました。
6日は巣穴近くにある桜の木の枝に止まっている姿が見られ、境内には多くの写真愛好家などが訪れてヒナを驚かせないよう離れた場所から撮影していました。
壬生町から訪れた70代の男性は、「私にとってここに来るのは春のイベントの1つです。育ったヒナが次の世代にバトンタッチして命をつないでいってほしい」と話していました。
また野鳥好きだという女子大学生は、「小さくてふわふわしていてすごくかわいかったです。早く大きくなって自然の中でも頑張ってほしい」と話していました。
神社では、ヒナや親鳥のストレスにならないよう、観察や撮影を午後5時までにしているということです。
野木神社の権禰宜、海老沼敏亨さんは、「ヒナはこれから2週間ほどかけて飛び方やえさの取り方を覚え、夏のおわりごろまで神社の周辺で親鳥と過ごすと思うので、静かに見守ってほしい」と話していました。