生態系の保全などを学ぶ大学院生 渡良瀬遊水地を視察

生態系の保全などについて学んでいる大学院生が小山市の渡良瀬遊水地を訪れ、国の特別天然記念物、コウノトリが巣を作り子育てを行っている人工の塔などを視察しました。

5日、渡良瀬遊水地を訪れたのは、新潟大学で動植物の生態や希少動物の保全などについて学んでいる大学院生24人です。
大学院生たちはまず、渡良瀬遊水地で行われている環境の保全活動について話を聞いたあと、コウノトリが子育てを行っている人工の塔を視察し、ヒナや親鳥の様子などを双眼鏡で観察しました。
また、堤防の上から遊水地を見渡しながら、遊水地が地域を洪水から守る治水の機能を果たしていることや、湿地の保全のために小山市などが中心となって外来植物の駆除活動が行われていることについて、国や市の担当者から説明を受けていました。
視察を終えた22歳の大学院生の女性は「多くの人が力を合わせることで、自然環境と人間が共生する世界ができていくと感じました」などと話していました。
大学院生たちは生態系の保全と地域活性化をテーマにした提案をまとめ、来月、小山市の職員などに向けてオンラインで発表を行うということです。