記録的物価高 消費期限近いパンを大学生に無料で配る 宇都宮

記録的な物価高が続く中、経済的に困っている大学生を少しでも支援しようと、31日宇都宮大学で、消費期限が近くなったパンを無料で配る取り組みが行われました。

この取り組みは、食料品や電気料金などの値上げが相次ぐ中、1人暮らしなどで経済的に困っている大学生などを少しでも支援しようと、宇都宮市のNPO法人「栃木県こども応援なないろ」が去年から始めました。
31日は、NPO法人の担当者など10人あまりが、宇都宮大学の会場でおよそ600個のパンや果物などを大学生に無料で配りました。
NPO法人によりますと、これらのパンや果物は、県内のスーパーや販売店から消費期限が近くなった商品を無料で提供してもらっていて、「食品ロス」の削減にもつながっているということです。
会場には1人暮らしの学生などが訪れ、次々とパンや果物を受け取っていました。
NPO法人は、今後も週に1回程度、県内の高校や大学などで、こうした取り組みを続けていくということです。
パンを受け取った1人暮らしの男子学生は、「値段が高いパンは、ふだんはなかなか買うことができないのでありがたいです」と話していました。
活動に参加している宇都宮大学大学院の高嶋みさとさんは、「自分の友人にも生活費に苦労している人が何人もいるので、まずはパンを食べてもらって、元気に活動してもらいたい」と話していました。