LRT車内でテロが発生したと想定 対応訓練 宇都宮

ことし8月に開業予定のLRT=次世代型路面電車の車内でテロが発生したことを想定した対応訓練が26日、宇都宮市で行われました。

訓練は、宇都宮市内にあるLRTの停留場で実際の車両を使って行われ、警察や消防、それにLRTの運営会社の職員などおよそ100人が参加しました。
車内で有毒な化学物質がまかれたという想定で、訓練では、運転士が次々と倒れ出す乗客を発見して警察などに通報し、防護服に身を包んだ警察官と消防隊員が乗客役の人たちを担架で運んでいきました。
その後、警察官などは車内に残った化学物質を専用のケースに入れて運び出したり、薬剤をまいて車内を除染したりする手順を確認していました。
宇都宮東警察署の川又孝洋警備課長は、「関係機関がそれぞれの役割を認識して訓練ができたと思う。訓練を続けることで、引き続き関係機関や県民の協力を得ながらテロ対策を続けていきたい」と話していました。
また、LRTの運営会社の高坂克也運輸企画部長は「お客様の安全が第一なので、さまざまな場面を想定して訓練を重ね、対応スキルを上げていきたい」と話していました。