日光東照宮で「百物揃千人武者行列」4年ぶりに行われる

日光市の日光東照宮で、よろいかぶとを身にまとった市民などが参道を練り歩く伝統行事、「百物揃千人武者行列」が4年ぶりに行われ、大勢の観光客が壮大な歴史絵馬を楽しみました。

「百物揃千人武者行列」は、江戸時代に徳川家康の遺骨を静岡県の久能山から日光に移した際の行列を再現したとされ、毎年春と秋に行われています。
新型コロナウイルスの影響で中止が続いていましたが、ことしは行列に参加する人数を半数ほどに減らしたうえで、4年ぶりに行われました。
行列にはよろいかぶと姿の武士や、やり持ちなどにふんした500人余りの市民が参加し、午前中は二荒山神社を出てから表参道を進んで、「御旅所」と呼ばれる建物までのおよそ1キロの行程を練り歩きました。
最後尾では、徳川家康をまつった重さ800キロ余りのみこしを参加者が50人がかりでかついで、行列をしめくくっていました。
参道には大勢の観光客などが詰めかけて写真撮影などをしながら、4年ぶりに行われた壮大な歴史絵巻を楽しんでいました。
高根沢町から訪れた男性は「久しぶりだったので盛り上がりましたね」と話していました。
市内の中学生は「よろい武者のかぶとの飾りがキラキラと光っていて、きれいでした」と話していました。