栃木 日光の神社で「湯立神事」 4年ぶり 無病息災願う

神社の神職が大きな釜で沸かした熱湯のしぶきを浴びて無病息災を願う「湯立神事」が日光市で4年ぶりに行われました。

日光市にある清滝神社の「湯立神事」は平安時代から伝わるとされる伝統行事で、新型コロナの影響で中止が続いていましたが、ことし4年ぶりに行われました。
境内では、直径70センチほどの釜でたっぷりの熱湯が沸かされ、白い装束を身につけた神職が塩を入れて清めたあと、両手に持ったささの葉の束で湯をかき混ぜました。
そして、「いやーっ」という気合いの声をともにささの束を頭上に振り上げて全身にしぶきを浴び、無病息災などを願っていました。
15日は、あいにくの雨模様でしたが、地元の小学生などが見学に訪れ、神事の様子を真剣な表情で見守っていました。
見ていた児童は、「とても迫力があった」とか、「自分だったら熱すぎて立っていられないと思う」などと話していました。
神事を行った神職の篠田薫さんは「身体健全や、悪いことを取り除いてくれる御利益があります。伝統ある行事なので今後も残していきたいです」と話していました。