鹿沼市役所 新庁舎が開庁 防災機能を強化
鹿沼市役所の新しい庁舎が今月開庁し、災害時に備え連続で3日間使える非常用発電機が設置されるなど、防災機能が強化されています。
鹿沼市役所は東日本大震災のあと行った耐震診断で、建物の耐震性が一部で国の基準を下回っていたことなどから、新しい庁舎への建て替えが進められました。
8日開庁した新しい庁舎は地上6階建てで、議会棟などをあわせた延べ床面積は1万平方メートル余りと、前の庁舎よりもおよそ1500平方メートル広くなりました。
市によりますと、本庁舎は鉄骨造の耐震構造で、柱とはりなどの結合が強いため倒壊しにくいということです。
また、防災機能を高めるため、災害発生時に対策本部を設置するための部屋を常設したほか、帰宅困難となった市民のための食料や物資を保管する防災備蓄倉庫を庁舎内に設けています。
さらに、災害の影響で停電した場合でも業務を維持できるよう連続で3日間稼働できる非常用発電機を備えました。
このほか、一部の会議室には、地元の職人が制作した伝統工芸品「鹿沼組子」の装飾が施されています。
鹿沼市行政経営課の黒川純司課長補佐は「十分な耐震性能を備え、災害時でも仕事が継続できる市役所になったので、市民に安心感を与えることができると思います。気軽に訪れることができる市役所であり続けたいです」と話していました。