不適切保育で改善勧告 虐待認め理事長辞任の意向 栃木 矢板

矢板市の2つの保育園で不適切な保育を行っていたとして、県から改善勧告を受けていた社会福祉法人が、園児に対する虐待行為があったことを認め、理事長が辞任する意向を示していることが、関係者への取材でわかりました。

矢板市の社会福祉法人、「がんばり福祉会」は、市内で運営する2つの認可保育園で、保育士が子どもの足を持って宙づりにしたり、砂をかけたりしていたことが県の定期監査などで確認され、先月、県と市から、改善勧告を受けました。
法人の関係者によりますと、これを受けて、法人が第三者の弁護士に依頼し、職員全員から聞き取りをするなどして調査した結果、保育士による一部の行為が、園児への虐待にあたると認定したということです。
その上で法人の理事長は、妻とともにそれぞれ保育園の園長をすでに辞任し、理事長職についても、辞任する意向を示しているということです。
この法人は、今後は敷地内に防犯カメラを設置して園内の様子を記録するほか、職員に外部研修を行うなどして再発防止に努めていくということです。