「ゆずのまち」で開発のゆずゼリー給食に 宇都宮 上河内
地区の1800軒以上ある住宅の軒先にゆずの木が植えられ、「ゆずのまち」としても知られていた宇都宮市の上河内地区で、ことし新たな特産品として開発されたゆずのゼリーが、6日、地元の小中学校の給食で提供されました。
ゼリーが提供されたのは、宇都宮市上河内地区にある4つの小中学校です。
ゼリーには、地区で収穫されたゆずの果汁がたっぷりと使われ、地元の企業や障害者施設などで製造されたということです。
このうち、上河内東小学校の6年生のクラスでは、子どもたちがさわやかな香りがするゼリーを次々と食べていき、中にはおかわりをする児童もいました。
ゼリーを食べた女子児童は、「ふたを開けた瞬間に、香りがふわっと伝わってきました。さっぱりとした味で、とてもおいしかったです」と話していました。
この地区では、およそ40年前、1800軒以上あるすべての世帯にゆずの苗木が配られ、住宅の軒先で栽培されるなど、「ゆずのまち」として知られていました。
しかし住民の高齢化が進み、ふだんから手入れされていないゆずの木が増えたことから、地元の人たちが、ゆずに新たな価値を生み出すことでまちおこしをしようと、おととしから新商品の開発に取り組んできたということです。
これらのゼリーは、今月から県内のスーパーなどでも販売されていて、上河内地区は今後も地元産のゆずを使った商品の開発や販売に取り組んでいくということです。