高齢者向け賃貸住宅公開 小学校の跡地利用 那須町

那須町の閉校になった小学校の敷地に、高齢者向けのサービスを提供する新たな住宅が整備され、報道関係者に公開されました。

那須町の「那須まちづくり広場」に新たに整備されたのは、高齢者向けの見守りや生活相談などのサービスを提供する住宅です。
住宅は、閉校になった小学校の敷地に民間企業が整備した「那須まちづくり広場」にあり、平屋建てと2階建ての10棟の建物に49戸の賃貸住宅が整備されています。
26日は、完成を記念する式典が行われ、那須町の平山幸宏町長が「住宅の完成を受けて、町も福祉施策の充実や定住化対策に力を入れていきいたい」などとあいさつしました。
このあと住宅の内部が公開され、室内は高齢者が暮らしやすいようトイレに手すりが設けられ、玄関や床は段差のないバリアフリー設計になっています。
また一部の住宅には、東日本大震災のあと、福島県内で仮設住宅として使われていたログハウスの木材が再利用されているということです。
住宅には、毎日の安否確認をしてくれたり生活相談など応じるスタッフが常駐するということで、今月30日から入居が始まり、すでにおよそ90パーセントの物件の入居が決まっているということです。
住宅を運営する那須町まちづくり株式会社の近山恵子代表は「高齢者が安心して暮らしていける施設の実現を夢みていたので、完成し感無量です」と話していました。