高齢者施設でロタウイルスによる集団食中毒 1人死亡 栃木

栃木市の高齢者施設で調理された料理を食べた入所者など28人が下痢やおう吐などの症状を訴え、県はロタウイルスによる集団食中毒が確認されたと発表しました。

県によりますと、今月20日、県の「県南健康福祉センター」に栃木市内の医療機関から、「高齢者施設で複数の入所者が下痢やおう吐などの症状を訴えている」と通報がありました。
センターが詳しく調べたところ、症状を訴えていたのは施設の入所者や職員などあわせて28人で、このうち8人からロタウイルスが検出されたということです。
症状を訴えた人はいずれも今月17日から18日までに施設内で調理された同じ料理を食べていたということで、県は、ロタウイルスによる集団食中毒が確認されたと発表しました。
県によりますと、発症した28人のうち27人の症状は回復に向かっていますが、80代の女性1人が死亡したということです。
県は食品衛生法に基づき、25日から再発防止策が整うまでの間、この高齢者施設に対し、営業の禁止を命じました。
施設は23日から営業を自粛しているということです。
県によりますと、例年、気温が下がる冬場は、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が流行しやすいということで、県は、手洗いや消毒を入念に行い、下痢やおう吐などの症状がみられたときには早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。