県医師会 検査キット活用し 年末年始の医療機関負荷軽減を
新型コロナウイルスの「第8波」の感染が拡大するなか、栃木県医師会が22日、会見を開き、「過去最大級の医療のひっ迫度合いだ」として発熱した場合も、軽症であれば検査キットを活用するなど、年末年始の医療機関の負荷軽減への協力を呼びかけました。
県医師会は、帰省や旅行などで人との接触が増える年末年始を前に、22日、宇都宮市内で記者会見を開きました。
この中で、稲野秀孝会長は現在の医療提供体制について、病症使用率が60%を超えていることなど上げ、「感染拡大が始まってからのこの3年の中で、最大級の医療のひっ迫度合いだ。病院は危機的な状況で、診療所も手いっぱいだ」と訴えました。
そのうえで、年末年始は医療現場も手薄になることから、体調管理を徹底したうえで、発熱した場合も軽症であれば検査キットを活用するなど医療機関の負担軽減への協力を呼びかけました。
一方、新型コロナの感染症法上の扱いについて、季節性インフルエンザと同じ「5類」への引き下げも含めた見直しが議論されていることについて、稲野会長は「患者の自己負担や行政の関与のしかたが違ってくるので、いきなり「5類」にするという方向性はあまりにも唐突だ。合意形成を丁寧にやる必要がある」と述べ慎重に議論を進めるべきだという認識を示しました。