三重大学「女子枠」導入へ 半導体やデジタルを学ぶコースに

三重大学は、県内企業の間で女性の技術者のニーズが高まっているとして、来年度、新たに設ける半導体やデジタルについて学ぶコースで、女性だけが受験できる「女子枠」を導入することになりました。

三重大学では、来年4月、半導体やAI・デジタル分野について学ぶ「電子情報工学コース」を工学部に新たに設けることにしていて、募集する40人のうち、学校推薦入試の5人について「女子枠」にするということです。
大学では、工学部の入学者のうち女性が占める割合が15パーセント程度にとどまっている一方、半導体産業が盛んな県内の企業では、さまざまな視点による研究や技術開発のため、女性技術者のニーズが高まっていて、社会が求める女性人材の育成のため、「女子枠」を設けるとしています。
三重大学の伊藤正明学長は、18日の記者会見で、「入学者に占める女性の割合が一番少ない工学部で『女子枠』を導入し、女子学生を増やしていくことで、多様な人材の確保に取り組んでいきたい」と話していました。