小林製薬の紅麹問題 大阪市から三重県に1件調査依頼

三重県の一見知事は2日の記者会見で、小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓などの病気を発症した問題で、会社が死亡との因果関係を調査中だと発表した76件のうち、1件について、大阪市から県に対し、1日夜、調査の依頼があったことを明らかにしました。

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。
この問題について、小林製薬がこれまで死亡した件数として公表していた5件のほかに、家族が死亡したという遺族からの問い合わせが170件寄せられ、このうち、製品を摂取したことがあり、亡くなった76件について、因果関係を確認するため、サプリメントの摂取の時期や医師の診断内容などを調査していると厚生労働省に報告があったということです。
一見知事は2日の記者会見でこの76件のうち1件について1日夜、大阪市から県に対し、調査の依頼があったことを明らかにしました。
県では関係する保健所を通じて、亡くなった人がサプリメントを摂取していたかどうかなどについて、関係者から聞き取りを進めるなどして、調べることにしています。