離島の神島で10年以上診療の医師が高校生に講演

鳥羽市の離島、神島にある診療所で10年以上診療を続けてきた医師が津市の高校で講演会を開き、生徒たちに地域医療の現状などを語りました。

講演会は、生徒から関心の高い分野の専門家から話を聞き、キャリア形成に活かしてもらおうと津市の津高校が開いたもので、生徒や保護者など約50人が参加しました。
講師は鳥羽市の離島、神島の診療所で2009年から診療に当たってきた小泉圭吾さんが務め、ふだんの仕事の様子などを説明したうえで、地元の人と濃密な関係を築けるといった、島で働く良さを語りました。
その上で、離島を含む高齢化が進む地域では少人数の医師でカバーしなければならず、今後はオンライン診療の活用や周辺地域との連携も重要になると説明しました。
そして、生徒たちに「医師を目指すなら誰のために、何のために目指すのかをしっかりと考えてほしい」と伝えました。
参加した高校3年生の生徒は「医療が発達していない地域でも高齢者の方に幸せな人生だと思ってもらえるような医師になりたいと思いました」と話していました。
小泉さんは「医者としてのやりがいやへき地医療の楽しさが生徒たちに伝わればと思います」と話していました。