伊雑宮で伝統の“御田植祭”行われる 志摩

伊勢神宮の別宮のひとつで、三重県志摩市にある「伊雑宮」で伝統の御田植祭が行われました。

志摩市にある伊雑宮の御田植祭は「日本三大御田植祭」のひとつとも言われる田植えの神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
24日は上半身裸のおよそ40人の男たちが水田に入り、相撲をとったり泥をかけ合ったりして田んぼの泥をかき混ぜました。
続いて巨大なうちわがついた長さおよそ15メートルの竹を倒して引き回す「竹取神事」が行われ、男たちの勇壮な姿に観客から歓声が上がりました。
そして白い着物に赤いたすき姿の早乙女とはっぴ姿の田道人が手を取り合って水田に入り、田楽が響く中、苗を1本ずつ植えていきました。
竹取神事に参加した59歳の男性は「竹取り神事は60歳になると参加できないので、最後の年になることしはがんばりました。これまで楽しく神聖な行事に参加できてありがたいです」と話していました。
この水田でとれた米は秋に伊勢神宮に奉納される予定です。