特区に認定後 初のワイン完成し市長に報告 伊勢市

小規模な事業者がワインの醸造に参入しやすくなる国の特区に認定された三重県伊勢市で、障害者福祉施設の利用者が育てたぶどうを使って醸造したワインが初めて完成し、18日に市長に報告しました。

伊勢市の鈴木健一市長を訪問したのは、ワインを醸造したワイナリー代表の岩崎直明さんと岩崎さんが経営する障害者福祉施設の利用者です。
岩崎さんは、小規模な事業者がワインの醸造に参入しやすくなる国の特区に伊勢市が認定されたのを受け、施設の利用者が市内の農場で育てたぶどうを自前のワイナリーで醸造し、このほどロゼのワインを初めて完成させました。
岩崎さんたちは、できあがったワインや製造過程で出る沈殿物を使ったブルーベリージャムを持参し、ジャムを試食した鈴木市長は「さっぱりしておいしい」と話して、笑顔を見せていました。
岩崎さんたちは、スパークリングワインも作っているということで、7月以降、伊勢市のふるさと納税の返礼品とするほかワイナリーなどで販売するということです。
岩崎さんは「施設の利用者に作業に慣れてもらうまでの難しさはありましたが、香りがとても芳じゅんなワインができました。観光客にも楽しんでもらいたい」と話していました。