桑名市・多度大社「上げ馬神事」改善策とり実施 事故なく終了

馬が坂を駆け上がる三重県桑名市の多度大社の「上げ馬神事」が、4日に続いて5日も行われ、3頭が坂を走り、すべての馬にけがはなく終了しました。

馬に乗って急な坂を駆け上がる桑名市の多度大社の「上げ馬神事」は、去年、参加した馬1頭が転倒して骨折し、殺処分となったことなどから批判が寄せられ、馬や人がけがをしないように坂の頂上にあった壁を撤去して、坂を緩やかにするなどの改善策をとって実施されました。
最終日の5日は、3つの地区から参加した3頭が坂を駆け上がり、2番目に走った馬の騎手が坂をのぼったあとに落馬するアクシデントもありましたが、いずれもけがはなくすべての馬が走り終えました。
愛知県から家族で訪れた女性は「あっという間ですごかったです。見られてよかったです」と話していました。
また地元に住む70代の男性は「安全でいいと思います。迫力はなくなりましたが、時代に合った祭りかなと思います」と話していました。
多度大社御厨総代会の伊藤善千代代表は「多くの人が訪れて拍手もいただいた。この形であれば、これからも続けていけるのではと思いました」と話していました。